第16章 あざみ味
【佐藤視点】
少し濡れた肩などを気にして、
先に居間に戻ってしまった拓巳くんを追いかけるように
廊下を歩いていると…
雫
「…佐藤さん……」
雫くんが私の名前を呼んで話しかけてきた。
(貴女じゃないんだ…)
佐藤
「はい、なんですか?」
雫
「……ずっと考えていた……」
佐藤
「何をですか?」
雫
「…好きとはいったいどう言う感情かって…」
(あっ…さっきのね。)
佐藤
「うん(*´ω`*)」
雫
「…どうやら僕が白夜様に抱く好きは、
拓巳くんが言っていた方の"好き"ではないみたいなんだ…」
佐藤
「?」
拓巳
「僕はきっと白夜様の事は…」