第13章 黒糖味
佐藤
「(´⊙ω⊙`)!」
鳥居を潜るとさっきとは違い、
広がる世界は…人間の列が長蛇をなしている、
暗く大きな部屋の中だった。
拓巳
「ここ、すっごい広いっすね白夜さん!
いったいここは?」
拓巳のウキウキが止まらない。
白夜
「裁きの部屋と言われているところだ。
死んだ直後の魂は、
必ずこの部屋を訪れ閻魔から裁かれ、
地獄や天国…はたまた収容所に送られる事になっている。」
"トントンッ!"
〈地獄!!
(あっ…ほんとだ。
微かに聞こえる…誰かが裁かれる!!)
拓巳
「不思議なところッスね!!」
白夜
「ほら早く行くぞ。」
拓巳
「は、はい!」
佐藤
「はい…」
私達は、
裁きの部屋の中央へと歩いていく。
佐藤
「(´⊙口⊙`)わぉ💦」
(あっ!鬼だ!!💦)
空想上の生命体だと思っていた鬼が、
裁きを待っている人間を監視しているに気が付いた。
佐藤
「( ;´Д`)」
とても"リアル"で…怖い。
節分の時に使うオモチャのお面なんてちっともアレだ……