第2章 ハッカ味
農道を歩き、
私の家が"あるはず"場所に辿り着いたけど……
拓巳
「なに…この茅葺き屋根の家……」
私の家じゃない知らない茅葺き屋根の家が建っていた。
佐藤
「ここ私の家…じゃない……
拓巳くん!ここ私の家じゃないよ!!
私の家は!!?拓巳くん!
私の家は(´;Д;`)!?」
拓巳
「…………。
わかんないけど…とにかく佐藤…ちょっと落ち着こうよ。
ほら、誰か家の中から出てくるみたいだからさ。」
佐藤
「(´;Д;`)え?」
拓巳くんはパニックになる私の手をひき、
一緒に近くの草むらに身を隠した。
拓巳
「…出てきたよ……」
隠れた直後に家から出てきたのは、
立派とは言い難い粗末な着物を着た女性で母さんではなかった。
女性
「………」
その女性は、
家の前の小さな丸太に腰をかけ
何か作業を始める。
佐藤
「拓巳くん…わたし…ちょっと聞いてきて良いかな?」
分からない事はとにかく聞く。
問題がおきたらとりあえず聞く!これ私のポリシーだ。
拓巳
「え…ちょっとなに!?
もしかして…聞きにいくつもり(;´д`)?
相手がどんな奴か分からないうちは危ないから駄目だって💦」
ど正論をかましてきた、砂糖顔の拓巳くん。
"きっとあんたは間違ってない!"
でも私が今…そのポリシーを無視したら、
私は…私の帰る場所を無くしてしまう。