第10章 スイーティー味
佐藤4歳
「おじいちゃーん!!
たくさんお魚がいるよぉーーー」
突如始まった不思議を
まるで私は絵本を見ているかのように、
目の前で繰り広げられる不思議を見入る他ない。
お爺ちゃん
「ほーかほーか、網持っとるならとってみろー」
10年前に他界した祖父が稲の手入れをしながら、
私を微笑ましくみている。
佐藤4歳
「うんっ!!
よぉーーーし!!一網打尽にしてやるぅーーー!」
←この頃父さんが集めていた、漫画のハン●ー×ハン●ーのク●ピカ
に憧れていて、セリフを覚えては日常的に使っていた。
(黒……歴史…………💧)
私の足の間を上手くすり抜けていく小魚は、
幼い私のハンター魂の興奮を加速させていく…
それは微笑ましくも危険に…