第9章 バナナ味
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「あらぁ、人間収容所の雫様ではないですか、
久しゅうございますね。」
佐藤
「?」
雫
「(´◽︎ω・`)」←左眼眼帯着用
右手が鱗で覆われた綺麗な女性が、
私と雫くんの間に入ってきた。
それは本当に強引で、
私の横腹にガッツリ当たってきて軽く負傷した。
佐藤
「…ッ…」
伴侶を見つけるという事は……
(まっ、負けたくない…)
ある意味"戦争"に違いない。
だから私は鈍痛を慰めながら、
佐藤
「あはははっ……」
早くも戦線離脱の宣言をしたのと同じ意味を持つ…
席を立つという作戦に出た。
種の繁栄…それはきっと妖界では非力な私には勝ち目がないのかもしれない。