第5章 ココア味
ツバキ
「雫さまぁ!!
聞いて下さいな!!この新入りが私を馬鹿にしましたのよ!」
ツバキさんは、
私の胸ぐらを掴んでいた手を離し
猫なで声で雫という名前の男の人に助けを求める。
(馬鹿になんて…してない!)
雫
「…そっか。
でも…怒るなら賢く怒らないとね」
佐藤
「(´⊙ω⊙`)え…」
私の微かでささやかな安堵感は
まるで砂上の城のように、
静かに崩れてなくなった。
雫
「…今は業務に戻るんだ。」
雫さんはツバキさんの頭を撫でる。
(嫌な人…)
ツバキ
「はぁい❤️」
そしてツバキさんは、
私をひと睨みすると…部屋から出て行った。