第8章 美しい貴方▽綾瀬川 弓親
「うるせぇ!そんなわけあるか!」
頭のつるんとした彼の答えにへらっと笑いながら、再び背中に腕を戻す
このやり取りは流魂街からのお決まりだったりする
いつか…
いつか遊びじゃなくて…友人としてじゃなくて
恋人として、この人に抱き締められたい
そんな日が来るのか、分からないけど
「ねぇねぇ、一角」
「あ?」
「眩しい」
「どこ見て言ってやがる」
「ここ」
ゆみちーから離れて一角の頭を指差しながら答える
「てめぇ!指差してんじゃねぇ!」
指を掴まれそうになり、慌てて逃げる
「へっへーん、一角なんかに掴まるわけないじゃーん」
「この野郎!待ちやがれ!」
「はぁ…うるさい」
もう一度、言うがこういうのが私たちの流魂街からのお決まり。
とにかく三人ずっと一緒で仲が良い。