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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第4章 新世界への前奏曲



「ねえ、誰か……ジュースないの?」

「あぁ……眠い……」


紡(うっひゃあ……Re:valeだーーっ)

陸(すごい迫力だーーっ)

一織(まずいな……不機嫌そうだ……怖い人物説が有力か……?)


「……それで、なんて?」


千の問いに、紡が慌てて答える。


「あっ、あの……っ、零さんと同じ小鳥遊事務所の、IDORiSH7です……」

「ああ……”オレの零"の後輩のね」

「聞き捨てならないな。僕の零、なんだけど」

『……やめてよ。後輩の前で』


百と千が睨み合い、零がはあ、とため息を吐いた。そんな光景に八人の空気は”噂は本当だったのか…!”と凍りついている。


「そこの君、ちょっといい?」

「お……オレですか?」


百に顎で指された陸。けれど、そうはさせまい!と一織が前に出た。


「待ってください!何かあるなら私が答えます」

「じゃあ、君でもいいよ。収録始まる前に、一言いいかな」

「……なんですか」

「………。ブラック・オア・ホワイトのステージ……」


ごくり、と八人の喉が鳴る。
少し間を置いてから、百が再び口を開いた。


「すっっっごい良かったっ!」

「………え?」

「めちゃくちゃ感動したっ!歌もダンスも、めちゃくちゃ良かった!TRIGGERもすごかったけど、IDORiSH7、最高だったよ!零からよく話を聞いてて、ずっと、会えるのを楽しみしてたんだ!なのにさー。Re:valeは怖いとか零を取り合って険悪なんて話してるから、いたずら心がむずむずしちゃって。出来るだけ、怖そーにしてみた。どう?びっくりした?」

『みんな、ごめんね』

「あっ、えっ、ええと……」

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