第2章 shaking your heart
「よーし!!三番が尻文字をするー!!」
「WHAT?尻文字ってなんですか!?」
「あっはっは!可愛いなぁ~~二人とも!!」
『か〜わ〜い〜い~~!!』
「可愛いですね……って!!逢坂さん!?零さん!?」
尻文字をする三月とナギを眺めていた一織が、横を見て驚愕している。
そこには陸の膝枕で、ごろごろと転がる顔を赤くした壮五と零がいた。
「ええええええ!?!?」
「逢坂さんも零さんもだいぶ酔っぱらってませんか!?」
慌てる紡に、酔って乱れる零の姿に興奮する男子たち。
『陸ぅ~~もう一杯!もう一杯お酒持ってきてぇ~~』
「ちょ、ちょっと零ねぇ!!だめだってば!!酔っぱらってるじゃん!うわっ」
顔を真っ赤にする陸。それを恨めしそうに羨む男子たち。
社長と万理は、酔いつぶれて寝てしまっている。
環「あーー!!りっくんずりぃーぞ!!」
壮「たーくんうるさぁ~~い!!」
環「たーくん!?そーちゃんどうした!?」
零『そーちゃんもうるさぁ〜〜い!』
三「零さん!!どうぞどうぞ!!」
大「どーぞどーぞ!!」
陸「だからだめだってばー!!」
酔っぱらってキャラ崩壊する青年チーム。王様ゲームを続けようと暴れ出す未成年チーム。
ミュージックフェスタで失敗をしてしまい、七人でデビューするのを見送ったIDORiSH7。以来どこか落ち込んでいた彼らだったけれど、ようやく立ち直れたようだ。
こうして、騒がしいけれど、笑い声がいっぱいの夜が、ゆっくりと更けていったのだった。