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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第6章 声を聞かせて




音楽番組は順調に始まり、IDORiSH7はセンターを変えたばかりなのにもかかわらず、素晴らしいパフォーマンスを見せた。

司会のミスター下岡からトリであるRe:valeの紹介が始まる。


「それでは、ご紹介しましょう!みなさん、お待ちかね!Re:valeのおふたりです!」

「こんばんはー!」

「こんばんは」

「ゼロのヒット曲のカバー、五周年記念のコンサートと、話題の尽きないおふたりですが、どうですか?今の心境は?」

「どきどきしてるけど、わくわくもしてるかな?やったことないことって大好き!」

「百くんはいつも明るいねー。千くんの方はどう?」

「一人だったら、プレッシャーできつかったろうけど。こいつがいるから」

「おおー!相変わらず、Re:valeは仲いいねえ!

「お風呂も一緒です!」

「入んない入んない」

「あはは!夫婦漫才の冴えるRe:vale、曲、お願いいたしします!」


セットへと入って行く二人の背中を見送りながら、零はどこか違和感を感じていた。


『(……なんか、百……いつもと違う……?)』


それは、ほんの少しの違和感だった。






けれど。








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