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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第5章 ボクはキミを




「……待たない」

『もう……なんでそうなるの……天、陸に何言ったの』

「……零には関係ないでしょう」

『関係なくない!幼馴染でしょ!?』

「……幼馴染、ね。……所詮、零にとってボクはただの幼馴染だもんね」


瞬間、天が顔を歪めた。
その顔が、今にも泣きそうで。ひどく、悲しげで――。


『……天……?』

「……ごめん、今日は帰らせて。また連絡する」


そういって、天は名残惜しさを残しながらも、零の手をそっと離して行ってしまった。


『………』


「天にぃなんか……大嫌いだ」



そして、陸の悲哀に満ちた声が、静かに響いたのだった。


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