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【黒バス】こんなにも僕等は

第1章 彼の気持ちは、/黄瀬涼太






「ごめん、これ以上なまえを好きになれない」





昼下がりの公園。言われて驚いた。付き合って2ヶ月。好きって何回か言われた。キスまでなら彼と経験済み。えっ、これ以上好きになれない?まさかもうフラれる?そりゃ彼ほどのイケメンなら可愛い子すぐ寄ってくるよね。今までの黄瀬くんとの甘い時間。いい思い出をありがとう。





「そっか、2ヶ月間ありがとう、さよなら黄瀬くん」





まさかモデルでありバスケ部レギュラーの性格良しな彼と、両想いになるなんて思っていなかった2ヶ月前の私。付き合えた事に浮かれすぎていた。毎日隣にいて楽しかったし嬉しかった。彼の視線、表情で愛されていることを実感して幸せだったのに。黄瀬くんの心がこんなにもはやく離れていくなんて。別れるのはこんなにも呆気ないのか。





「なまえ待って!」





公園から出ようとしていた私の腕を掴む黄瀬くん。何故か焦っているみたいだけどそんな黄瀬くんもかっこいい。





「なんか勘違いしてないスか?!」
「えっ」
「俺、今なまえが好きすぎてこれ以上好きになんてなれないくらい、いっぱいいっぱいで……それを言おうとしてたのになんで別れ話にするんスか」
「私を……好き?」
「好きっスよ…飽きる程一緒にいたいくらい」
「なにその例え」
「だからっ、なまえも全身で俺を愛して」





なんだか勘違いしていたみたいだ。彼はこんなに私を想ってくれているのになんでわかっていなかったんだろう。信じきれていない自分に嫌気がさした。が、彼の言うとおり全身で好きな気持ちを伝えていこうと思った今日この頃。





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