第1章 ボクのキモチ【R18指定】
“良かったね”なんて微塵も思ってない。
英二の話を聞いているのが辛くなり
「あ!何すんだよ~!」
サッとプリントを英二から取り上げる。
「ごめん、やっぱり自分で解いてよ」
いつも優しく接してくれる不二の変化に気付く菊丸
「何か今日の不二、変だよ?」
「別に、いつもと変わらないけど?」
何故怒っているのか分からない菊丸は居たたまれなくなり
「ブーッ!何で不二怒ってるの?…ワケわかんない!もういい、大石に教えて貰いに行く!」
席を立ち、教室から出て行こうとする菊丸の腕を掴む。
「待って!大石の所には行かせないよ。ちゃんと教えるから」
…その代わり、お願い聞いてくれる?