第53章 Let`s cooking!
それからというものも、猛スピードで作業をし、
後はパイが焼けたら完成です。
「シャーベットももうすぐ固まりますよね」
玲央「そうね。ちょっと肌寒い季節だけど、そういうときに食べる冷たいものって、案外美味しいのよね」
♪~♪~
「あ、焼きあがりましたよ!」
玲央「待って雅、思いだろうから私がオーブンから出すわ。」
「大丈夫ですよこれくらい」
よっとトレイを引きだすと、パイはいい色に焼けていた。
「美味しそう・・・っきゃっ!?」
ちょっと油断したすきにつまづき、こけそうになった。
玲央「?! 雅!」
ー・・・私はその時、玲央さんはやっぱ男なんだな。と実感した。転びそうになった体を抱き、支えるしっかりとした腕。落ちそうなパイももう片方でしっかりキャッチしていた。
「あっ・・・・。」
玲央「フゥ・・・。危なっかしいわね雅は」
そう言って苦笑する玲央さんの顔をみて
私も自然と笑っていました。