第53章 Let`s cooking!
大学の授業も今日は早めに終わり、
私は駅まで走った。
「玲央さーん!お待たせしました!」
玲央「雅!待ってたわよ。先買っちゃったわ」
「先買ったって・・・?」
玲央「これよ」
「・・・わぁっ!」
玲央さんが見せてくれた袋の中には
カボチャ、サツマイモ、林檎や梨などの
さまざまな野菜や果物が入っていた。
「どれも今旬の物じゃないですか!この山芋も美味しそう」
玲央「駅前で市場がやってたのよ。あまりにも人気だったから売切れる前にと思って、雅が来る前に買っちゃったわ」
「これを私に?」
自分で言うのもなんですが、なんて主婦的な会話なのだろう。だけど単純に嬉しいと感じている自分がいて怖いのはおいといて・・・。っと。
玲央「違うわ」
「えっ」
しかも答えはNO。
じゃぁ一体なんのために・・・?
玲央「雅、これから二人で一緒にお菓子作りましょう!!」
「・・・え、えーーー!?」