第41章 こっち向いて。
「でも確実に克服はできてきてると思うんだけどなぁ・・・。」ブツブツ
笠松「んー・・・汗 まぁそんなもんだろ」
「・・・あの。」
笠松「ん?」
「さっきから気になってたんですけど・・・。なんで顔あわせてくれないんですか?」
笠松「うっ・・・。」
「!! やっぱり! さっきから川の方向いて話してましたよね!?・・・こっち向いてくださいよ」
笠松「それもまだ・・・。」
「いや、できるけどやってないように見えます」
笠松「んなこと言っても」
「うぅ・・・。なんか別の人と話されてるみたいで寂しいです・・・。」
笠松「え・・・そういうもんか?」
「え?あ、はい。」
笠松「そ、そうだったのか・・・。」
しばらく考えてから、ゆっくりとこちらを見始めた笠松さん。
笠松「ど、努力する・・・。」
「・・・!はい!!!」