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《モブサイ》サギ師のあなたに脱がされて (霊幻/R18)

第3章 アロマオイルに溶かされて


「奥さん、いかがでしたか? 肩が重いとおっしゃっていましたが、悪霊は99.9%取り除くことができました」

「はい! すごく気持ちよかったです! 肩も軽くなったし、顔までやっていただいて! 若返った気がします!」

「それはよかった! ゆめ、清めのハーブティーをお出しして」

「はい」
霊幻さんがネットで取り寄せた今人気のハーブティーをいれる。女性は嬉しそうにすすり始めた。

「まあ、これおいしい!」

「このハーブティーにも私の念を施しておりますから、霊の予防に役立ちます。身体も温まりますしね」

「本当に癒やされるわ〜!」

「これでしばらく霊に悩まされることはないと思いますが、また肩が凝るなど気になることがあればいつでもいらしてください。リピーター特典として、次回からは2割引きで除霊を請け負いますよ!」
親指を立て、キラリと爽やかに微笑む霊幻さん。

「さすが霊幻先生! イケメンだし、除霊もお上手だし、お肌も若返るし、ぜひまたお願いしたいですうぅ!」

「はい、いつでもお待ちしておりますよ。ゆめ、お客様にお会計を」

私は受付にいき、料金表を確認した。普段はモブくんが受付をやってくれているので私はなかなか料金を覚えられない。

「ありがとうございます。エステ代は40分コースで4800円でございます」

「ばっか、おまえ! 『エステ代』じゃなくて『除霊代』って言えよ!」
霊幻さんが慌てたように耳打ちしてくる。

「……失礼しました。除霊代40分コースで4800円でございます」

女性は上機嫌で料金を支払うと、また絶対に来ますと繰り返しながら相談所を出ていった。

霊幻さんがふうっと息を吐く。
「ゆめ、ありがとな」

「…………」
私は無言で霊幻さんを睨んだ。

「あ? なんだ? どうかしたか?」

「……なんでもないです。霊幻さん、マッサージお上手になりましたね」


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