第2章 前進
澤村「 おい田中!その顔やめろ!1年がビビってるだろ、とくに山口と大鷲が」
菅原 「そうだぞ〜田中ぁ〜、ごめんなー?田中は基本優しくていい奴だから、そんなに怖がらなくて大丈夫だからな〜」
田中「なっ!!!でっ、でも、最初からビシビシ行かないと、舐められますよ?!大地さんスガさん!!」
澤村が田中の背中をバシンと叩くと隣で菅原が田中をフォローするも田中は先輩の威厳ってやつを見せるべきだと反論する
「たっ.....田中先輩っ!!俺大鷲です、これからよろしくお願いします!!」
少しでも田中の気を引かせようと、私はあえて先輩付けで名前を読んでみた
田中「うっ....先輩....そうかそうか〜!お前は出世できるタイプだな〜?!大鷲!!」
そういうと田中先輩は私の背中をバシバシ叩き嬉しそうにニカニカと笑顔で答える
月島「......クスッ」
田中「つーーきーーしーーまぁ?!お前今笑ったろ!!!」
月島が小さくクスッと笑うと田中はそれを見逃さず、すごい形相で月島を威嚇すれば手をぼきぼきと鳴らすも月島は冷静に とんでもないですよ〜!と言い返す
澤村「はい、そこまで!自己紹介は終了、とりあえずアップから始めるぞ!1年、その前にまず着替えてこい!」
両手でパチンと音を鳴らすと、田中と月島の間に入り2人を離れさせる、アップから始めるということで1年生は着替えに体育館の倉庫に向かう
「あの〜、大地さん......体育館裏にいた人たちって.....」
私がそう言い出すと澤村は困った顔で答えた、彼らも私と同じ一年らしいが、先日問題を起こし、土曜日に月島達をふくむ3対3の試合に勝てば入部を許可する、という事だった
「俺は出なくていいんですか?」
澤村「大鷲には審判をしてほしい、頼めるか?」
私も同じ一年だから試合に参加したいが、澤村の頼みは断れるはずもなく、二つ返事で了承する
澤村「よしっ、じゃあ着替え終わったらアップ始めるぞー!!」
全員 「ウッス!!!」