第15章 異変
1年4組
キーンコーンカーンコーン
先生「ほらー、席つけー!点呼とるぞー」
生徒『はーい』
先生「青田〜、青山〜、飯田〜、植松〜」
いつも通り先生がクラスの点呼を取り始め、生徒達は名前が呼ばれた順に返事をしていく
先生「上川〜、大鷲〜」
先生「大鷲〜!って……なんだ居ないのか〜?……遅刻か?珍しいな」
返事のない事を確認すれば先生はクラスを見渡す、入学当初から無遅刻無欠席な私だったが、初めて学校を休んだ
山口「大鷲休みかな〜?ツッキー」
月島「僕が知るわけないでしょ……どうせ寝坊とかじゃない?」
私の座る席を見た山口は月島にコソコソっと話しかけるも、月島はいつも通り冷たく返事をする
––––––––––休み時間
影山「おい、大鷲いるか?」
生徒A「いや、今日は来てないよ」
休み時間、用があったのか影山は私のクラスに立ち寄り、私を探し始め、それに気付いた山口は入り口にいた影山に駆け寄り
山口「あれ?影山じゃん!どうしたの?」
影山「おう、そういえばお前ら、あいつと同じクラスだったんだな……大鷲、来てないのか?」
月島「王様、いつもいつも"大鷲大鷲"って、王様の家来でもやってんの?あいつ」
山口と話していた影山の後ろからのそっと顔を出せば嫌味ったらしく影山のことを王様と言い
影山「ぁあ"?!……俺はそんな連呼してねぇ!!」
月島に煽られた影山はいつも通り月島にガン飛ばしてはそういい
月島「ッハハッ…今は王様ってより、飼い主に置いてかれた可哀想な子犬みたいな顔してるよ」
月島はクスッと笑えばおもむろにポケットから携帯を出して何かを探し出す
影山「うるせぇ!月島、ボケェ!」
月島「ほら、見なよこれ」
月島は少し自慢げに影山に携帯を見せる
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月島、ちょっと悪いんだけど頼み事してくれる?俺、用あって東京行かなきゃ行けないんだ、合宿前にどうしても終わらせなきゃならないことでさ。そんで、鵜飼さん達に伝えてくれないか?穏便に済ませてくれそうな月島に頼む!よろしく頼む!
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見せられた画面には、月島への伝言が綴られていた