第14章 決意
菅原「んー……日向達の3対3があったその後かな……大鷲と体育館裏でちょっと話してた時」
「えっと……私なんか変なことしましたか?」
特に思い当たることがなかったのか、菅原に尋ねる
菅原「いや、特に変わったことはなかったけど、ただ…大鷲の横顔が月に照らされて…言葉じゃ言い表せないんだけど…なんか、神秘的でさ……気付いたら、見惚れてたんだ」
菅原は少し照れ臭そうに、あの夜のことを思い出せば顔を少し熱らす。あの夜、月に照らされた私の横顔がとても綺麗で、きっと本能で分かったんだろうと菅原は言った
「えっと///……は、初めて言われました……(私は、綺麗でも神秘的でもない…のに……私の心は汚れて、真っ黒で、神秘的とは程遠いよ……)」
真っ赤になっている私を見て菅原も一緒に真っ赤になってしまう
菅原「……大鷲さ、いつか、烏野に来た理由とか、悩み事でもいい、話せる時が来たら俺に遠慮なく言っていいからなっ?」
先程の会話で照れた2人は少し沈黙してしまうが、菅原は優しくそう言いかけてくれた
「はいっ、ありがとうございます、菅原さん」
菅原の優しさに涙目になりつつも、柔らかい笑顔で菅原にお礼を言えば頭を下げる
菅原「じゃあまた明日、部活で」(まだ……まだこの関係で居よう、今はこの距離感を失いたくない)
分かれ道で別れを告げまだバクバクしてる心臓を抑えながら私は家まで小走りで帰っていく