第11章 重荷
西谷有(にしのやゆう)は2年生でポジションはリベロ。実力は先程見たとおりだ。しかし、日向は優秀なリベロ登場の他に、まったく違うことで感動を覚えていた。
日向「お、おれより小さいっ!?」
西谷「てめぇ、今、何つった!? こら!?」
日向「ご、ごめんなさい・・・・あ、あの、身長何センチですか?」
怒られてもなお食い下がらない日向
西谷「159センチだ!!」
日向「高校の部活に入って、初めて人を見下ろしました!!!」
泣きながら喜ぶよう言い
西谷「泣いて喜ぶな! 大して見下ろしてねぇだろ!それにこいつの方がどう見ても小さいだろ!!!」
そう言った西谷は私を指さす
「い、1センチしか変わらないです!!」
私は158センチなので1センチしか変わらないと張り合うも西谷はおれの方がでかいと言い張る
西谷「お前、名前は?」
「おっ、俺は大鷲です!!」
西谷「大鷲?!かっけぇ苗字じゃねえか!でも、お前は大鷲って言うより、小鷲だな?!」
私の目の前に仁王立ちで立つと、あまり変わらない身長を比べられる
月島「・・・・どんぐりの背比べ・・・・」
後ろにいた月島が嫌味ったらしくそういえば、私と西谷は怒って月島を追いかける
と、そこへマネージャーの清水が姿を見せると、西谷は「潔子さ~ん!貴方に会いに来ました!」と叫びハート散らして飛びかかった。
菅原「相変わらずうるさいな〜、大鷲も」
まるで嵐のような騒がしさ。しかし、先程見た西谷のプレイは逆に驚くほど「静」だった。
暫くすると、清水に平手打ちを食らった西谷が再び日向たちの所にやって来た。
西谷「旭さんは?戻ってますか?」
頬に手形を付けたまま澤村に尋ねる西谷。『あさひ』という聞き慣れない名前に「誰?」と疑問符を浮かべる私、日向と影山。