第42章 至高
この状況は一体…
私を抱きしめる
赤葦さん
私を慰めて
くれてるのだろうか?
さっきから無言だけど
と、そう思った瞬間
〜🎶〜🎶〜🎶
赤葦のポケットに入ってある携帯の着信音が鳴る
赤葦「はい…はい、居ました…はい、今から向かいます」
電話の向こうから
聞こえてくる声
クロかな…
抱きしめられている
状態で携帯に出たからか
声が結構聞こえてきた
すごい心配した声だった
ごめんね皆
心配かけたよね
赤葦「さぁ、行きますよ、皆さんが待ってる」
そう言った赤葦はすーっと私を抱きしめる手を緩めれば、何事もなかったかのように肩に手を乗せ歩きやすいようにしてくれた
「すいません…ありがとうございます」
ゆっくりと私の歩幅に
合わせてくれる赤葦さん
「赤葦さん、どうして私があそこにいるってわかったんですか?」
赤葦「………勘、ですかね?」
「あはははっ、なんか今の木兎さんみたい!」
泣きそうな顔だった私は赤葦の言葉に頬を緩めくすりと笑うと赤葦はホッとしたようにこちらを見てきた
赤葦「やっぱり……-あなたには笑顔が1番……」
ボソッと聞こえるか聞かないかくらいの音量で呟けば、一瞬吹いた風の音と重なりその言葉はかき消される、と同時に先ほどのメイン通りに出てきた2人
「え?今なんか言いました?」
「「 / 大鷲!!!!」」
振り返るとものすごい勢いで走ってくる男二人組、そしてその後ろからゆっくりと歩いてくる小さな男とトサカヘッド頭の男
影山&木兎「「無事だった(か)!?」」