第41章 絢爛
構内を走り回る木兎の後ろをついて行く赤葦は、人気の少ないところに2人組みがぼんやりと見えて来れば木兎は何かに気づき駆け寄る
木兎「あ"あ"ーーー!!黒尾おまえずるいぞ!!俺もとハグする!!」
そう叫んで駆け寄る木兎の先には、黒尾がを抱きしめていた、それをみた木兎は自分もしたいと駄々をこねるように言えば黒尾と同じように抱きつく
ズキン————
何だろう、この感じ
この3人をみた瞬間
ココが痛くなった
苦しいような
切ないような
息苦しさが続いた
練習のし過ぎだろうか
走り過ぎて熱中症
にでもなったのだろうか
俺は木兎さんと
黒尾さん、そして
その間に抱きしめられる
を遠目で見てる
事しかできなかった
こうして、一通りじゃれあった木兎達は烏野のバスが来ているところまでを送っていけば、バスに乗り込んだ烏野バレー部達は宮城へと帰っていった
赤葦「あと、2週間後…か…」
木兎「あ、あかーしも寂しい?まぁ、俺はその何百倍寂しいけどな!!」
バスが去って行くのを見る赤葦は、ボソッと名残惜しそうにそういえば、地獄耳の木兎がそれに反応して対抗してくる
赤葦「別に俺は……」
木兎「あ、あかーし帰り焼肉食べ放題行こうぜ〜!」
木兎の言葉に否定をしようとするも、一瞬で話を変える木兎は焼肉が食べたいと目をキラキラさせながら赤葦に聞く
赤葦「はぁ…またですか?木兎さん、2日前にも食べたばかり——」
木兎「いーじゃん、焼肉!!!やっぱ焼肉最強ヘイヘイヘーイ!!」
赤葦の話を遮るように木兎は飛び跳ねて嬉しそうにすれば、近くにいた木葉達も誘い、帰る準備をしては音駒を後にし一旦学校へと帰る梟谷一行