第34章 新芽
和也「じゃあ、その半分俺もらっていい?弁当だけじゃ物足りなくてさ〜」
「えっ、あ、うん…いいけど……」
袋に入ったパンの半分を少し照れくさそうに飯田に渡せばそれを見た月島は聞こえるか聞こえないかくらいの小さなため息をつく
〜第2体育館〜
日向「谷地さん!!」
日向が谷地に駆け寄る
日向「午後の英語の小テスト…さっき教えて貰ったトコ出て…3分の1も点取れた!!」
谷地「!!!」
日向&谷地「ワッショーイ!!!」
2人はそう言い飛び跳ねる
菅原「…日向のコミュニケーション能力の高さよ…もう仲良くなってる…」
東峰「音駒のセッターとも最初から知り合いだったよな…」
月島「1/3で喜ぶなんて……」
「いつから仲良くなったんだろ…しかも21点で喜ぶ翔陽……」
山口「ああ、俺が日向達に谷地さんのら勉強教えてあげれるかも〜って助言したんだよね、昼!」
「ああ、それで助言って言ってたんだね〜」
清水「じゃあ、今日は練習見学だね。緊張しなくて良いからね」
谷地「シャチ!!!」
清水(シャチ…?)
澤村「ランニングー」
部員「「ウェーイ」」
清水「あっ、それと、流れ球には気をつけてね」
谷地「ハイ!(流れ球…?)」
谷地(まさか暗殺!?)
そう言った谷地はキョロキョロと辺りを見渡す
ランニング終了後、ミニ試合開始
ガヅン—————
「よっし!!!」
澤村「ナイスキ!!」
東峰「大鷲ナイス!!」
烏養「ブロック隙間空けんな!」
菅原&山口「ハイ!!」
澤村「声、声、声!」
部員「「はいっ!!」」
東峰「レフトォ!!」
西谷「ブロック2枚!!」
東峰が打ったスパイクが、今度はブロックに弾かれた瞬間、
ギュッ
谷地「!!!」
バチッン
「日向ナイスッ」
谷地に当たりそうになった流れ弾を日向は片手で止めればそのまま試合続行する