第30章 初夏
私たちは春高予選のためにいつも以上に気合を入れて練習をしていた
武田「行きますよね?!」
練習中、大声を出しながら体育館の扉を開けて入ってきた武田先生
「武田先生?!」
田中「武ちゃん?!」
武田「行きますよね!!東京!!」
そう言った武田の手にはくしゃくしゃになった紙があった
「東京?!」
日向「東京ってもしかして!!音駒ですか?!」
影山
「練習試合っスか?」
武田が、うんっと頷く
武田「でも今回は、音駒だけじゃないんだ」
烏野「⁇」
武田「梟谷学園グループ、音駒を含む関東の数校で出来ているグループで、普段から練習試合などを盛んに行っているそうなのですが…今回、音駒の猫又監督の計らいで、その合同練習試合に烏野も参加させて貰える事になりました!!!」
田中&西谷「うおぉおおおおおおお!!!」
烏養「そういうグループは、昔から積み上げられた関係性みたいなモンで出来てるから、ツテ無しでは中々入れるモンじゃないんだが…猫又監督に感謝だな。あと、またしつこく頼んでくれたであろう先生にもな」
武「いや僕はそんな!烏養監督のお名前あってこそで……」
烏野「「アザース!!!」」
武田「─この数年で、県内で昔懇意にしていた学校とも疎遠になってしまった。当時の烏養監督と親しかった指導者が変わってしまった学校も少なくないです。このチャンス、活かさない手は無いです‼︎」
澤村&菅原「「おおーーっ‼︎」」
影山「あのセットアップ…また間近で見れんのか!」
「顔!怖いって!…また研磨に逃げられるよ!」
ニヤリと笑う影山にそういえばボケェとまた言われる
西谷「今度は俺が、護り勝ァァつ‼︎」
田中「うぉおお‼︎シティボーイ連合に殴り込みじゃあああ!!!」
月島「シティボーイ…」
山口「連合…‼︎」
「こらっ、月島!ニヤニヤしないのっ」
バカにしてる月島の後ろからこそこそと話しかける
日向「今度は絶対‼︎ブチ抜いてやる!!!」