第28章 魔王
翌日、仙台市体育館
女子「「及川くん、頑張って!」」
青城の応援席から青城の応援団はもちろん、黄色い女の子の応援が会場中に響く
田中&西谷「「負けてたまるか! いくぜ!」」
及川への黄色い声を聞いた田中と西谷の顔は今まで以上にない苛立ちで
澤村「よろしくお願いします」
及川「お願いしま〜す」
主将同士の握手から始まる
菅原「声出せ!声!このコート青葉城西しか居ないみたいだぞー!」
部員「「おっす!」」
澤村「烏野ー!ファイッ!」
部員「「うおおおおお!」」
体育館は青葉城西の応援の声でいっぱいになれば、青城の空気に流されないように菅原はそれを指摘して声出しをさせる
ウォームアップが終われば整列し、一斉に挨拶をする
ピーーーー
両校「「「お願いしまーす!!」」」
三回戦 烏野高校 vs 青葉城西高校の試合が始まる
及川「よぉ、飛雄ちゃん♩今日は天才セッターを倒せるのを楽しみにしてきたから、頑張って…食らいついて」
影山「俺たちが勝ちま」
日向「負けません!」
影山が言いかけるが、そこで横から来た日向がさえぎる
影山「被って来てんじゃねぇよ、日向コノヤロー!」
影山が日向を叩こうするが、日向が避ける
及川「それと…ちゃんのキレッキレのスパイク、楽しみにしてるよ〜」
&日向&影山 「「「負けないっす!」」」
3人は及川の前でそう宣言する
武田「皆は一度、青葉城西に勝ってます。たとえその時、相手が万全じゃなかったとしても勝ったという事実は、自信の根拠にしていいと思うんです。慢心じゃなく、自信に!」
武田がそう言えば、部員たちの顔が少し自信にあふれた顔になり、澤村の掛け声で円陣を組む
澤村「烏野ー!ファイ!」
部員「「「「オー!」」」」
—————— 一方、青葉城西—————
及川「よーし、やるかぁ。それじゃ今日も…」
及川「信じてるよ。お前ら」
(……一瞬、向こうの空気が変わったような……)
円陣を組んだあと、私は青城の方へと目を向け及川が何か言っていたのを見れば体をぞくっと震え立った、その時一瞬向こうの空気が変わったように感じた
影山「どうした?」