第25章 強敵
鵜飼「————————とまぁ、この辺が今年の4強だと言ってみたものの、上ばっか見てると足元すくわれることになる。大会に出てくる以上、負けにくるチームなんていねぇ。全員勝ちにくるんだ俺たちが必死こいて練習している時は、当然ほかの連中も必死こいて練習してる。弱小だろうが、強豪だろうが、勝つつもりのやつらはな。それ忘れんなよ!」
部員「「うっす!」」
武田「皆!まだいる!?遅くなってごめん。会議が長引いちゃって…それで…出ました! インターハイ予選の組み合わせ!」
「一回戦勝てば、2回戦、伊達工が勝ちあがってくれば、当たりますね。」
私の言葉に東峰、西谷、菅原に緊張が走る
月島「それだけじゃないですよね、うちのブロックのシードにいるの、青葉城西ですよ。」
日向&影山「「(伊達工に、青城!)」」
鵜飼「おい! さっき言った事忘れてねぇよな?上ばっか見てると…」
繋心の言葉をを遮るように、澤村が言う。
澤村「分かってます、目の前の一戦。絶対にとります!」
——————翌日——————
「俺はこの、くそ可愛い後輩を公式戦で同じセッターとして、
正々堂々叩き潰したいんだからさ!」
影山が自動販売機の前で何を買おうか迷っている時、脳裏には及川の言った言葉がよぎっていた
「飛雄〜……って顔怖っ………飲み物選ぶのにそんなに真剣にならなくても………えいっ!」
般若のような顔で飲み物を選んでいた影山を見つければ、横から勝手にぐんぐんヨーグルトのボタンを押す
影山「ぁあ"てめぇ!勝手に!」
「どーせ今日もこれ飲むんでしょ?そんなに飲んだって大した身体変わらんって〜」
いつも影山が飲んでるぐんぐんヨーグルトを見つめればそう言い
影山「………そういうのは、気持ちの問題だろ!」
「ふーん……飛雄って真面目なんだか、馬鹿なんだか……」
影山「……るせぇ!早く部活行くぞ!」