第2章 幼馴染編
帰り道ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
学校が終わって校舎を出ると、冷たい風が身体を通り抜ける。
「うひゃぁっ! 最近ほんと寒くなってきたよねー」
「そうだな」
「私このまんまじゃ冬生きていけないかもしれない・・・!」
「お前はいっそ凍え死んでしまえよ」
「ひどっ!!」
「その方が静かで落ち着くわ」
「ど う い う 意 味」
ーー何で今日手袋忘れたんだろ、私のバカ。
歩くたびに風を切る私の手はすでに冷え冷えで。 時折、両手を口元に持って行き、息をかける。