第2章 悪戯エメラルド【A×S×?】
その30分後…
潤が一人で寝室から出て来た。
「お待たせ~、翔ちゃん、待ってるよ」
「………」
「どうしたの?行かないの??」
「……」
「雅紀?…怒ってるの?」
「…いや、怒ってない…」
「じゃ、何で?」
「あのさ……」
どうしよう…言ったら変に思うかな…でも…
意を決して、俺は松潤の前に立ち上がって言った。
「見せて欲しいんだ」
「へぇっ??」
あああ!もうここまで言ったら、言うしかない!!
「あのさ、二人のセックス、側で見たいんだ!」
「はぁ~?それ、どういう…」
「可笑しいのは分かってるよ!でも…
さっき、寝室で二人がヤッてんのを見て…
俺、……俺…そこでオナニーした…」
「えっ!?」
「二人の声と、セックスしてるとこ見て…
すげ~興奮して…初めて二人のを見た、あの日のことを思い出して…もう堪らなくなって…その…
変態だよな?だけど…俺、何ていうか、その…」
「いいよ」
「翔!」
「翔ちゃん!!」
いつの間に来たのか、バスローブを羽織った翔ちゃんが、リビングの入り口で俺たちを見つめていた。
「雅紀がそれを望むなら…俺は構わないよ?」
「だけど…」
「翔ちゃん!!いいの??」
翔ちゃんはゆっくり俺に近付いて来て、
俺をしっかりと抱き締めてくれた。
「見たいっていうなら、見せてあげてもいい…
でも、それで雅紀が興奮するならね♪」
「翔ちゃん!!」
「フフフッ…だって🎵
…潤…まだイケるでしょ?」
「あっ、あったり前じゃん!!」
こうして。
その後、乱れる翔ちゃんと、野獣のような松潤のセックスを見ながら、自分で二度の熱を放った…
今まで見た、どのAVよりも、
最高に興奮した。
自分にこんな性癖があったことを、
少しだけ悲しいとも思うけど…
でも。
ちゃんと翔ちゃんを抱いても勃つし…
なんなら、何度だって勃つし!!
↑ハイハイッ…(-_-メ)
それとは別に、
初めて自慰を覚えた中学生のような、
悪戯みたいなこんな行為が、
俺の生活の一部になった。
変態なのは分かってるけど、
誰にも迷惑掛けないなら、いいよね?
勿論、俺たちだけしか知らない、
秘密の話…だけどね…
そこのあなた…!
誰にも言わないでよ~♪
【 おしまい 】