• テキストサイズ

Jewelry♢ボックス【気象系BL】

第10章 振りむいてよサファイア【O×S】




「松本先生、何て…?」
「ん?いや、別に…研究頑張って、って…」
「そうですか…」
「俺の研究、松本先生、凄く評価してくれてたんです!」
「…そっか…」

そりゃ、研究もそうだろうけど、櫻井翔そのものに執着してたんじゃないのか~?


『あの事』……


松本が言ってた2年前、ちょっと…っていうのは。

翔と知り合うずっと前のこと。

恋人と別れたばかりの俺は、淋しくて…
一夜限りの温もりを求めてハッテン場に出掛けて行ったんだ。

そこで出会ったのがあいつ…松本潤…

あのイケメンに惹かれて、直ぐに意気投合したけど。

俺も潤もタチだから…
残念ながら、『そういうこと』は難しいのかと諦めかけた。

でもあいつ、『交代してヤろうよ』って…


『コウタイ…スル』


あいつの魅惑的な誘いに乗ってしまった俺は、生まれて初めて、『男に抱かれた』


つまりあいつは俺の初めての『おとこ』なんだ。

あいつは、ソッチも経験ありっだったみたいだから、俺なんか、その他大勢のうちの一人なんだろうけど…


俺にとっては……



「智…?」
「あ、ごめん…何だっけ?」
「だから、パスタのお店でいいかな~?って…」
「うん、いい、いい!!行こ」



あいつのことも、あいつとのことも、もう忘れよう!

申し訳ないけど、翔を潤に近付けないように、
細心の注意を払おう…

もしかしたら翔は、『過去のこと』と、笑ってくれるかもしれないけど…

相手があいつとなると、少し違うだろう。


俺は翔を、この先もずっと…




「行きましょ♪」
「うん♡」

俺は躊躇うことなく、翔の腰に手を回した。

翔は少しだけ驚いたけど、振り解くことはなかった。


俺たちはそのまま、
歩幅を合わせてパスタ屋へと歩き出した。


その道は、俺たちの未来へと繋がっている…
↑いやいや、
そこのイタリアンまでですけど…(-"-)



繋がってる、ったら、
繋がっている……




~おしまい~
/ 727ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp