第10章 振りむいてよサファイア【O×S】
俺の切羽詰まった声に、翔くんはうっすら涙を浮かべて、
「…俺、嬉しいです…大野さんが、俺に…その…」
言ってるうちにどんどん頬を赤く染めながら、翔くんは口籠った。
「何?続き言って!翔くんに…何?」
「…は、恥ずかしくて…言えません…」
顔を隠そうとしても、俺がガッチリとホールドしているからそれも叶わず…
翔くんは目をギュッと瞑って横を向いた。
……か…可愛い…可愛いが、溢れてる…
これがさっきまで、俺に突っ込むかもしれないって思ってた男のする仕草か??
翔くん、自分では気づいてないみたいだけどさ…
根っからの、受けだからね♪
これが誰かに叩き込まれたんじゃないんだから。
もう、絶対天性でしょ?
「じゃ、俺が翔くんのかわりに言ってやるよ」
ゆっくりと、汗で張り付いた髪を額から剥がしながら言った。
「…大野さんが、俺の身体に欲情してくれてるなんて嬉しい!
大野さんと、こんな風に身体を重ねられるなんて、夢みたい!
大野さんの隅から隅まで、心も身体も、全部を知りたい!」
俺の言葉の途中で、翔くんはゆっくりと目を開けて、
俺を見つめた。
その瞳の奥に、明らかな欲情の色を宿して……
「…大野…さん…」
「どう?正解でしょ?」
少しお道化て見せたのに、翔くんは唇をキュッと結んで溢れそうになる涙を堪えて見せた。
……そんな顔も、堪んない…
「もっと言ってあげるよ♪
俺、翔くんに、こんなに欲情してる…
その大きな瞳も、白くてすべすべの肌も、
真っ赤でぽてっとした唇も、
女の子みたいに撫でた肩のラインも、
敏感なピンクの乳首も、
無駄のない流れるような腹筋も、
小さなお尻も、すらっとした長い脚も、
そして、男子高校生並みに復活の早いこいつも♡」
言いながら、すっかり完成形の『しょおくん』をキュッと握ってやると、
翔くんは、『キャッ』と小さく叫んでほんの少し跳ねた。