第10章 振りむいてよサファイア【O×S】
【櫻井】
「ふぅ…」
自分の部屋に引き上げてきて
とりあえずスーツケースを
やっこらせ…とスタンドに置いて
俺はベッドのひとつに腰かけた。
ベッドのひとつ…
そう…この、俺の寝る予定の部屋には
ベッドがもうひとつある。
つまり、この部屋はツインだ。
そして大野さんが向こうで入った部屋も
実はツインだ。
さっきそこをツッコまれた時は
「あれ~…俺、間違えて予約しちゃったかなぁ…」
なんてすっとぼけたこと言って
上手くごまかしたんだけど
全然、間違えちゃってなんか…ない(〃艸〃)。
最初のうちは当然
別々の部屋に入って別々で寝るとしても
なんかこう…
とある話題で盛り上がっちゃったりして
どっちかの部屋で喋り続けて
そのまま朝まで~(ノ≧∀≦)ノ♡
なんてことにならないかなぁ…っていう
下心たぁ~っぷりのイケナイ助手の俺…
泊まるのは二人なのに
ツインルームが二つあるコテージに
後からこっそり変更しておいたんだww
ここで6回…
一緒に夜を過ごすんだから。
そんな日が
一日くらいはありますように(´>ω<)人…
…そう思いながら。
ゆっくり荷解きをしていく。
夕方までまだまだ時間があるから
大野さんを少しでも長く寝かせてあげたい♡
えーと、これはまず…
大野さんの部屋に置く目覚まし時計でしょ~?
朝起きるの大変…って言ってたからww
俺が毎朝起こしに行きたいくらいなんだけど
まかり間違ってモッコリ朝勃ちしてる
『大野さん』が見えちゃったりしたら…
平常心でいられる自信…ないもん、俺…(//∇//)
それからこれは
大野さんがこっちでの資料とかを
一時的に整理して入れておく百均のトレー。
5つじゃ足りなかったかな~(^ー^;)…
いちおう分けるのに便利なように色違いにはしたw
それとこっちは…
大野さんは絶対に持ってきてない自信がある
お風呂用のナイロンの垢擦り。柔らかめ。
さっき勢いで『一緒に入りましょうか』
なんて言っちゃったけどさ~(〃ノωノ)
ドン引きされてないといいなぁ…ちょっと反省。
コーフンがダダ漏れしないように気をつけないと。
それから、っと…