第7章 悶々ガーネット【Ｎ×Ｓ】

さっき出したのに…

気を抜くと、持ってかれそうな熱い内壁が
俺のを離すまいと締めあげて蠢く…

恐らくこれなんだ…
翔ちゃんが、ウケである所以…

よく今まで、
翔ちゃんを狙う輩に持ってかれなかったよ…

大野さん…
こんな翔ちゃんに気付いてなかったのかな？

醸し出してたはずだけど……

我慢出来なくて、
激しく中を穿つと、そこからは、
粟立つローションが、ぐちゅぐちゅという卑猥な音を立てた。

「…あぁ…ニノ…気持ち、イイょ～…
もっと、さっきのとこ…擦って～…」

「あ…うん…ここ、こう～？」
片脚を肩に担いで、挿入の角度を少し変えて、
再び突き上げると、翔ちゃんの身体は大きく跳ねた。

「あああ、凄い、にのぉ～…ソコ、もっと…
もっとしてぇ～…」


頬はピンクに上気して、
口元からは赤い舌先が覗く…

俺の腕に食い込む翔ちゃんの爪が、
その快楽の深さを伝えてくる…


………とんでもないな…この人…


素直に快感だけを追い求める、目の前の恋人は、
俺を翻弄し、一気にその高みへと誘う…

「…しょお…俺、もう…イキたい、かも…」
「…ん…んぁ…俺も…俺もイキたい…にのぉ…」
「…一緒に…イケる？」
「…イケる…イキたい…」

息の上がる顎を下げ、翔ちゃんは、
俺の抽挿に合わせてゆらゆら揺れる自身を、
右手で握って扱き始めた。

…あああ、翔ちゃん…なんてヤラシイの～？

「…いくよ？」
「うん…ああ、ニノ…もっとちょうだい…」
「…やるよ…いくらだって…んんっ」


翔ちゃんの綺麗な指が、欲情の象徴を扱くスピードを上げるのを見ながら、

俺も一気に彼を…自身を…追い込んでいく。


「…ん…ん…んっ…あぁ、イキそっ…」
「…しょお…イッて…」
「にの…あああっ…出ちゃうよ…ああ…あっ…イクッ///」
「…ああ、俺も、イきそっ…んあっ///」


……ほぼ同時に、俺たちは頂を極めた…

夢のような幸福感の中で、
俺は翔ちゃんの尖端から熱が放たれるのを見ていた。