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Jewelry♢ボックス【気象系BL】

第7章 悶々ガーネット【N×S】




もう一つ、全く本人が気付いていないのは、
この絶妙な色気…

天性の受け体質なくせに、
それには気付くことも無く、疑いもせず、
ひたすらに獲物がその身を捧げてくれるのを、辛抱強く待ってる……

そう言う堅物のヤツに限って、
『俺は、身体だけじゃない、ちゃんと心で繋がりたいんだ』的な、御託を並べる。
↑さっきから、悪意が溢れてるんだけど…


俺は、もう一度、『待ち顔』の恋人と唇を重ねる。


脳髄までもが蕩けるようなキスの合間に、
ふと、あの人の顔が脳裏に浮かんだ。


あの人は、翔ちゃんのこんなところに
気付いてなかったのか?

気付いてはいたけど、あの人も、
根っからの『受け』なのか?


……大野智…翔ちゃんの元カレ。
不思議な魅力を持つ美術教師…


「…んふっ…ニノ…」

俺はそっと、手を伸ばし、
ジャージの上から翔ちゃんのに触れた。

「あ、ダメだよ…ニノ…」

慌てて腰を引いたけど、俺の手ははしっかりと確認してしまった。

ガッチガチの『さくらいしょう』…

「翔ちゃん…それ…」
「いいんだ!ニノは気にしなくっても///
これは単なる自然現象で、ほっとけば収まるし…ニノの気持ちが追いついて来るまでは、こんなの、全然っ…」

「出してやろうか?」
「ふぇっ??」

「苦しそうだもん、俺が出してあげるって…」
「いや、えーっ?…あの、でも…」

あたふたする、またまた俺をキュンキュンさせる、少し怯えた表情で、翔ちゃんは首を振る。

その顔が、俺の加虐心に、完璧に火を灯した。


背中を引き寄せ、ジャージの中に手を差し込み、
布地越しにソコに触れた。

「ずっと、こんなだったの~?」
「ずっとって…まあ、あ、いや……つかっ…あ」

パンツの上からゆるゆると撫でていた手で、
布の上からでもはっきりと分かる象徴の先を強めに握った。



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