第7章 悶々ガーネット【N×S】
【翔】
校舎の屋上で告白し合って
恋人同志になったニノと俺…(〃▽〃)
あれから1ヶ月近くが経とうとしてるけど
そのあと順調に進ん……
でいるとは言えなくて。
……言えないよな?
だってさ…
あの日の夜は久しぶりに
ニノの家に行って
炊き込みご飯と焼き魚と味噌汁…
なーんていう純和風の夕飯をご馳走になって
胃袋はしっかり満たされて
恋人になった喜びも手伝って
このまま泊まっちゃおっかな~(*^^*)
なんていう野望を抱き始めたら
「翔ちゃん、今日は帰んなね?
ジャージならともかく
さすがにスーツは貸せないでしょ~?」
洗い物をしているニノに
やんわりと帰宅を促されたんだ。
「え…パンツとスウェットだけ貸してくれたら…
パンツはアレ以外の…希望だけど…//∇//)…
スーツはさ、今日と同じでよくね?」
「アレ以外の新品のパンツはないよ~w」
「新品じゃなくてもいいよ(≧∇≦)?」
「ダメだよ…今日は帰んな?
いくら駅の裏側でもさ…朝一緒に歩いてるとこ
生徒達に見られちゃうかもしれないじゃん」
「ダメなの~?それ…」
「俺たちが大学時代からの知り合いだって
まだ全然知られてないんだからさ…
新任教師の一人暮らしの家にいきなり泊まるなんて
あんまりないでしょーよ…変な噂たっちゃうよ?」
「この間は泊まったじゃん!」
「あ、あれはっ…次の日が土曜日で
練習だけだったしっ…駅を通る生徒の数も
平日とは全然違うでしょ…っ?」
………(。ー`ωー)
なーんかさ~…無理やりすぎね?
泊まってほしくない理由でもあんのか?
ベッドが狭すぎる?
いやいや(//∇//)今夜は…
抱き合って眠ればいいんだし♡
じゃあ…なんだ?
俺…イビキでもかいたか?
頭をかきながら悩んでいると
「ど、土曜日の練習のあとなら…っ…」
ニノがちっさな声でポソリと言った。
「え…泊まってもいいの?」
真っ赤になりながらコクンと頷くニノ…
…もうっヽ(≧∇≦)ノ…可愛いヤツめっ!
強く抱き寄せて交わしたキスだけで
我慢してやることにして
その日はおとなしく帰ったんだ。