第6章 青春のシトリン【N×S】
「「………………」」
智くんの去っていった方を見ながら
4秒ほど…二人で固まって。
お、おぉ(◎-◎;)…とすぐに我に返った。
「ホントに…ありえないっ…(。ー`ωー)」
ニノがブツクサと
面白くなさそうに吐き捨てる。
「ビックリしたな…」
「人のキスシーン覗き見するなんて…悪趣味すぎ」
「の、覗き見はしてないんじゃ…」
「でも聞いてたんでしょっ?…その……」
「キスされて…喘いじゃってるニノの声…?」
「ちっ、違…っ……ぁふっ…んん…」
ぷりぷり怒ってるニノの頬を
両手で優しく包み込んで
舌を突っ込んで
口内を舐め回してやった。
「…ふ、んぅ…っ…」
鼻に抜けるような
この…プチ喘ぎ声…//∇//)
「こんなの聞かされちゃ…
出てきづらいでしょ( *^艸^)♪」
キスをほどいて
ムギュっと抱きしめながら
恋人になったニノの顔を
ふわり覗き込むと
「そうやって…元カレの味方、するんだ…」
えらくご機嫌ななめで。
「そ、そういうわけじゃ…っ…」
「別に、いいよ………行って?」
「ニノォ……」
「んもう…怒ってないから。
ほら、行って!生徒たちが待ってる!」
なんとなく
モヤモヤした気持ちのまま
俺はニノに送り出された。
離れ際に手をキュッと握って
「部活のあと…行っていい?」
恐る恐る聞いたら
「当たり前じゃん!だって俺たち…(〃ノωノ)♡」
恋人なんだから…
…って。
そう言おうとしてくれたんだよな?
照れくさそうに笑ってるから
それで少しはホッとできたんだけど…
俺たちが本当に恋人らしい
甘い甘い時間を過ごすようになるまでには
まだもう少しかかっちゃう…
ってことを(>ω<〃)。
この時の俺は知る由もなかった。
【To be continued……】←初( *^艸^)