第1章 魅惑のルビー【S×O】
『大野丸』日本一周プラン。
その企画については、智くんから聞いていた。
楽しそうに、嬉しそうに話す彼に、
俺は目を細めて聞いていた。
本当に幸せそうで…
俺も何だかワクワクしてたんだ…
そのためにいろいろ準備することになり、
今回は、シゲと二人で囲炉裏を作るようだ。
ホームセンターへ、腕を組んでスキップで登場した二人。
おでこの血管が、2本ほどピキピキしたけど。
まあ、大丈夫…
余裕の顔しなきゃと、言い聞かせて見つめる。
その道のプロに指導してもらい、木材をカット。
そこまではよかった。
問題のシーンは、その直後、何の前触れもなくやって来た。
繋ぎ合わせて行った木材が、最後ほんの少しだけ合わない…まあ、想定内だ。
ところが、その合わない隙間を埋めるため、
智くんはひょいと木材の上に跨った。
えっ!?
驚く間もなく、シゲがドリルで釘を打つと、
「あああっ…」
智くんから、艶めいた声が漏れた。
はぁっ???
「あっ…ダメッ…」
………
カメラが俺を撮っている。
分かっているけど…
分かってるけど……
細い木材の上に跨り悶える智くん…
脚が、やっと着くか着かないかの高さが、
彼を上手に刺激しているらしい。
「は、激しい…優しく…」
(;一_一)///チーン………
何これ??地上波で流すAVですか??
松潤も、頭を掻いて照れている。
スタジオ内に響き渡った智くんの喘ぎで、
場面は船の上に切り替わった。
…………(。-`ω-)
なんだよ??
こんなの、許せるとか許せないとかのレベルと違う!!
固まったままの俺を、智くんがチラチラ見ているのが分かったけど、
とても視線を合わせてやれる気になんか、なりやしなかった…
そのくらい、シゲとのVは智くんのエロさが、
前面に出てた、あり得ないものだった。
…………
ちくしょ~///
どうしてくれようか!?