第5章 復活アメジスト【S×M】
【櫻井】
結局、綿密なシュミレーションも
何の役にも立たず、
俺の誕生日の夜のことは、3人の知るところとなった。
まあね…
恥ずかしくない訳じゃないけどね?
だって、1つや2つじゃないんだよ?
潤の身体中に俺が残したマーキングの痕、
すっかり見られちゃったし…
あ、まあ、見られたのは上半身だけで、
下半身に関してはセーフだったんだけどね♪
↑…喜んでる場合ではない…
↑つ~か、下半身にもつけてたのかよ!?
「これからは、潤と一緒に歩いてく。
でも、嵐としては今まで通り5人で仲間だから…
これからもよろしくお願いします」
そう言って、潤と二人で頭を下げた。
大野さんも、ニノも相葉くんも、
俺たちのことを自分の事のように喜んでくれた。
「ねえ~、翔くん、ちょっと来て♡」
「は~い?」
キッチンから潤が俺を呼ぶ。
新聞を畳んで潤の側に行くと、エプロン姿の潤が、小皿を俺に差し出した。
「味見して?どうかな~」
今日は、ビーフシチューらしい。
「あ、うめっ!」
「ほんとに?良かった~♡
もう直ぐ出来るから、待っててね(^-^)」
「うん…」
俺のために腕を振るう潤は、
もうなんか奥さんみたいで。
一生懸命な横顔を見ていたら、それに気付いた潤が、
「なに~?お腹空いちゃったの~?」
って…
///がわええぇぇ…ヾ(≧▽≦)ノ
「ん~?いい奥さんもらったな♡って思って…」
「え~?もう!翔くん…」
パッと赤くなった潤が堪らなくて、
カウンターから乗り出して、潤の腕を引いた。
「あ……」
驚いて目を見開いた潤の唇に、
自分のを重ねた。
驚いた潤の手から落ちたお玉が、
キッチンマットを汚すのが見えたけど、
俺は潤の首を引き寄せて、その口づけを深くした。
後で奥さんに叱られちゃうだろうけど、
それも、いいかな…?
ビーフシチュー味のキスを堪能しながら、
俺はそう思っていた。
【 END 】