第4章 琥珀色の恋【A×N】
なんかさ。
俺を除く4人の嵐さん…
やたらと、直球過ぎやしませんか~?
あたふたしてるのは俺だけで、
ニノは赤くなってはいるけど、
予想を反して素直だった。
その素直なニノが、
「みんな。応援してくれてありがとう…ホントに、言葉では言えないくらいに感謝してる…
……大切にするから、相葉さんの事…
だから、これからも見守ってね…」
…………( ;∀;)
「にぃ~のぉ~///(≧▽≦)」
感動して、思わずニノに抱きつくと、
3人はヒュ~ッと、口笛を吹いた。
ニノと初めての朝を迎えた記念すべき日。
それは俺の36歳の誕生日、12月24日…
会場を埋め尽くす緑色のペンライトの海に、
感動しまくりの俺…
ステージ裏では、ニノが
「幸せ者だね」
って、そう笑ってくれた。
そんな優しい言葉で、自分のことみたいに喜んでくれてたニノは、最後の挨拶で、いつもの彼らしく、少しの皮肉を練り込んで祝ってくれた。
「毎年毎年誕生日を祝ってもらえるのって凄い事だよね?」
って羨ましがって見せ、笑いを取るニノに、
思わずステージ裏からマイクで、
「俺が祝ってやるって♡」
って、言ってやった。
ホントにさ~…
ニノ…
今度の誕生日は、俺にお祝いさせてね(^^♪
今度だけじゃないよ~
その次も、
その次も、
ずっと、ず~っと、
俺がお前の誕生日、祝ってやるからね♪
コンサートのアンコールが終わった。
会場の騒めきが届く楽屋までの廊下…
今日も全力投球だった俺たちは、
汗だくで引き上げる。
心地よい疲労の中、
カメラが無くなったその瞬間、
ニノは俺の隣に並んで、ちゅっって♡
頬で可愛い音を立てた。
前を歩く3人は気付かなかったけど、
「ニ~ノ~ッ♡♡」
その細い腕を引き寄せて抱き締めたから、
3人は振り返った。
「おいおい、家まで我慢しろよ~♪」
「ニノがニノじゃないみたいだ~」
「お熱いこと♡」
3人の冷やかしの声の中、
ニノは俺だけに聞こえるように言った。
「愛してるよ、雅紀♡」
そうひとこと………
【 END 】