第4章 琥珀色の恋【A×N】
【KAZUNARI】
なんでもない素振りで
相葉さんの部屋を出て…
自分の部屋に戻った瞬間
ダッシュでベッドにダイブした。
なになにっ…
なんだったっ?…いまの時間…っ…
去年の『UB』の練習以来
密室で二人きりになるなんてこと
あまりなかったから、さ……
たった30分かそこらのことだったけど
めちゃめちゃ…ドキドキした、じゃん…
そんで……
そんで…っ…(//∇//)♡♡
嘘みたいだけど……
あの、セーター…ヽ(≧∇≦*)ノ♥
シーツにめり込んでいた体を起こして
そっとベッドから降り
スーツケースをまさぐる。
そして…引っぱり出したもの……
俺の…『UB』のセーター( *^艸^)
ビックリした……
まさか相葉さんが持ってきてるとは
夢にも思わないから
なんで俺のがここにっ!?
って…めっちゃ焦っちゃった(>ω<〃)
嵐を…
相葉さんを…失いたくない。
そう思って
気持ちを封印したあの日……
今でもその気持ちは変わらないけど。
時々…
どうにもならない日があって…
例えばVSの収録で
クリフクライマーのカッコいい相葉さんを
見た日の夜、とか…
日曜日の夕方
家で相葉マナブを観ている時に
フライパンを振ってる姿を
晩酌しながら眺めたあと、とか…
そういう時は
無理やり自分を抑え込まず
この…思い出のセーターを
着ることにしているんだ。
相葉さんに
包まれているみたいな
そんな気持ちに…なれるから。
俺の…精神安定剤(〃▽〃)♡
それぐらい……
…いいよね?
これ着て何度も何度も練習して
沢山たくさん触れ合った。
世界で俺と相葉さんしか持っていない
大切な二人のセーター…
今回もお守りとして
スーツケースにこっそり忍ばせてきたんだ。