第1章 魅惑のルビー【S×O】
【SHO】
「痛てっ///」
「あ、ごめん…」
「大丈夫…もう、情けないよ~、全く」
「頑張り過ぎちゃうからな~…翔くん」
深夜……
淡いオレンジの間接照明も、
ムードたっぷりのベッドルーム。
キングサイズのベッドの上…
俺は智くんに絆創膏を張ってもらっていた。
どこに、かって~??
それはね…
今日は、俺が司会をする音楽番組の番宣で、
ごちバトルの収録があった。
場所は高級中華料理店。
後輩の中島やレギュラーの皆さんに温かく迎えてもらって、
収録は順調に進んだ。
滅多にそんなとこ行かないからさ…
料理もテレビ用じゃなく、
ホントにマジで旨くて…
そんな中。
マッチョのトレーナーさんが、今大人気だという、最新のフィットネスマシーンを持ってきた。
手軽に負担なく運動ができるという、その名も、『スクワットマジック』
バネ上の小さな椅子に座って
身体を上下させるっていう代物で。
俺と中島と岡村さんが試すことに…
…………
張り切ってやった結果がこれだ。
お尻に椅子が当たっていたところが、
丸く赤くなってしまい、
部分的に皮がむけてしまった。
キャラ的には、
そんなに頑張らなくてもよかったんだけど、
後輩の中島の手前、いつもより、
ちょっと張り切っちゃったんだよね~…
そんで夜、風呂の後に智くんに薬を付けて、
絆創膏を貼ってもらっているという訳だ。
「もう少しそっとやってね…
あっ…そこ…ん…痛ててっ…」
「…翔くん…なんか、その声止めて…」
「えっ?その声って~??」
そのままの状態で振り拭くと、智くんが
真っ赤な顔して俺を見ていた。
眉毛もしっかり八の字にして…
…フフフ…その顔、可愛い~❤