• テキストサイズ

Jewelry♢ボックス【気象系BL】

第4章 琥珀色の恋【A×N】



この前のコンサートでユニット組んで、
俺は気付いてしまった。

こいつへの特別な気持ちに…

でも……
この5人の関係を崩すことなんかできっこないし、叶わない想いなら、
いっそ忘れてしまった方がイイんだ…

何よりも、ニノが…
俺を、他のメンバーと変わらない目で見ているのが分かったから…

俺は、自分の気持ちを封印した。


『今やるべきことを頑張る』

昔、仕事がない頃に、
リーダーの言ったその言葉を
俺達は合言葉にして頑張ってきた。

そして今がある…

幸いなことに、ニノへの気持ちで、
モヤモヤしている暇がないくらいに、
次から次へと仕事が来て…
悩んでる余裕がなかった。


そしてあっという間に過ぎた1年…
気が付けば、初日の札幌は、
直ぐ目の前に迫っていた。

たくさん話し合って、いっぱい意見を出し合って、
ファンの人たちが喜んでくれるもの…
それを目指してやって来た。

頑張ろう!!
『流石、嵐』
そんな言葉を貰えるように、
精一杯のパフォーマンスをしよう。


事務所にたくさんあるグループの中でも、
いろいろんな事があって、
メンバーが減ったグループもある。

自分の道を進むため、または健康を取り戻すため、
メンバーを送りだしたグループもある。

そんな中……

俺たちはずっと5人だった。

それが今は誇らしくて、胸を熱くする。

もし去年俺が気持ちのままに暴走し、
この関係を崩してしまっていたら…

そう思うと怖くなる…


ニノへの気持ちは
確かに今も、この胸の奥にある…けど。

俺には大切な『嵐』があるから。
その中で、隣で笑ってくれるニノがいるから…

今日も俺は頑張れるんだ。

明日も、明後日も…
未来でもずっと、一緒にいたい。


大切な仲間だから……



「うん、頑張ろう!!」

力強く拳を握って見せると、
ニノは花のような笑顔をくれた。

/ 727ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp