• テキストサイズ

Jewelry♢ボックス【気象系BL】

第4章 琥珀色の恋【A×N】



【KAZUNARI】


ダンススタジオに
傾きかけた陽の光が差し込む。

二人きりで貸し切ってるスタジオで
さっきから熱心に
振り付けの確認をしているアイツ…

オレンジの柔らかい光が
シルエットを優しく包んで

動きや向きによってはその体を
金色に浮かび上がらせてる。

「…スリーフォー…
ターーン、タタターン、タタターーーン…
うーん、ここだよな……このっ、この動き…」

何をやるときでも
ひとつひとつの動作が
いちいち全力投球…( ̄∇ ̄*)

コメントをだいぶ滑らせるし
おっちょこちょいでKYだと思われがちだけど

本当の本当の相葉さんのことは
メンバーがよくわかってるし

その中でも
相葉雅紀のことは誰よりも…

なんなら本人よりも…

俺が一番よく知ってる!
…という自信がある(*^^)v

だってさ~…
もう20年以上…ずっとずっと一緒にいるし。

人生の半分以上
同じ時間を過ごしてきてるから

親も知らないであろう
ヘンチクリンな癖だって
俺は知ってたり( *^艸^)。

他のメンバーだって知らないような
お互いの弱みを握り合っていたり。

ずっと…見てきてるからね…
いつも…相葉さんを見てる…

息をするように自然に
隣りに…いるから。


だけど…

今年のツアー曲で
相葉さんとユニットを組むことになって

『UB』という曲で
やたらと体を密着させるダンスを
一緒にやることになったんだけど…

これがね…(。ー`ωー)

どういうわけか
思った通りに動けないのよ。

うーん…なんで、なのか…(◎-◎;)

ユニットバスの設定を思いついて
ドイツから振り付けのための
ダンサーを呼んだのは
紛れもなく俺、だけどね(;^_^A?

まさか…こんなにベッタリ交わるような
ダンスになるとは思わなくて…

そもそも普段
男同士でこんなに密着すること自体
ありえねー感じなのに…

相手が相葉さん…だからね?

なんか今さら…照れくさくて。
笑えてきちゃって( ̄∇ ̄*)。

うまく…集中できないんだよねー…ww

だって…相手…

あの、相葉さん…だからね?

もう笑うっきゃないでしょ……


/ 727ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp