第3章 ブルートパーズの束縛【O×N】
【KAZUANARI】
さっきスペシャルコースで、
念入りなフェラ、ご馳走してやったのに…
もうこんなかよ(-。-;)
この人、見掛けはおじいちゃんとか
言われてるけど、
こっちは中学生だぞ!
そう自慢してやりたいぜ…
↑誰に?
「…あん…ちょっと…そんな、急に…」
「急じゃねー!俺は5日前から待ってたんだぞ!この瞬間だけを楽しみになー…」
あ〜!もう///
分かったよ、分かったから…
「俺もだよ…でもさ、夜は長いんだから、
ゆっくり、たっぷり愛してよ❤️」
「おう!そうだな!夜は長いもんな!」
そう言うと、大野さんは嬉しそうに
俺の耳朶を唇で挟んだ。
「やっ…」
肩を竦める俺に、にんまりと笑った。
…………ったくさ(-.-)
この人の焼きもちには手を焼くよ。
他の人と、少し仲良く話してるの見ると、
やれ、あいつはお前に気があるとか、
あそこで、あのスキンシップは必要ないとか。
まあ、チェックが煩いんだよ…
でもさ、
ほら、これ、この通り。
単純だからね?大野智って生き物は。
ちょっと甘えた声だして、
すり寄ってけば、
飼い慣らした猫みたいになるんだ。
現に今も………
大野さんは、俺の胸に頬を付けて、
俺に頭を撫でられている。
うっとりと目を閉じて、
鼻の下2cm伸ばしてさ……
……………可愛い(〃⌒ー⌒〃)ゞ
結局俺、なんだかんだ言っても、
この人のこんなところが、
…あ、じゃなくて、
こんなところも。
好きなんだよね〜♪
もっと言うなら、
大野さんの女子よりしつこい焼きもちも、
勘弁してよレベルの束縛も、
嫌いじゃないんだ。
大野さんと付き合うまでは、
あり得ないって思ってたのに。
なんなら、その締め付けが鬱陶しくって、
別れたこともあったくらいだしさ。