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Jewelry♢ボックス【気象系BL】

第3章 ブルートパーズの束縛【O×N】



「もしかして…読みが当たっちゃった?」

ニノが笑いをかみ殺すように
拳を口に当てながら

小悪魔的な微笑みを揺らしてる。

「なーんかそんな気がしたんだよね~」

余裕の表情で自分のグラスに口をつけて

「はぁ~あっぶね(≧▽≦)ゞ」

嬉しそうにワインを飲み干した。


くそう…なんでバレたんだ(>ω<〃)

つか、こりゃもう
ニノの野性的な勘だろうから…

悔やまれんのは
ワイン飲んで気づかなかった俺だよ!

「ねぇねぇ、どんな感じ?」

ニノが隣りに移ってきて
スルリ…と頬に触れる。

「苦しいの?」
「……っ!」

…それだけで。

信じられないようなゾクゾクが
体中にばらまかれる。

いや…

ゾクゾクなんていう
優しいもんじゃねぇ…

頭ん中がグラグラして
俺のありったけが一点に向かって迸る。

体から火を噴くように
奥から止まらない熱が飛び出してきて

喉が渇いて
視界がチカチカ光って
呼吸が早くなる。

奥歯と拳にチカラを入れてないと
叫び出してしまいそう、で…っ


「…大野、さん?」

荒い呼吸を必死で逃してる俺が
少し心配になったのか

ニノが柔らかな指で俺の顎をつかみ
自分のほうを向かせる。

ん?という犬っころみてーな顔で
俺の瞳を覗き込むから…

「…おま、え…っっ…」

この状態で臨んでニノを壊しちゃわないか
ギリギリの精神力で歯止めをかけてた理性…

それを見事に吹き飛ばしてくれたことに
心の底から感謝しながら……

もう…止めらんねぇからな…っ!!


剥き出しの本能が
ニノをめちゃくちゃにしていいと

…許可をくれた。


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