第13章 【花巻】雨で近づく距離
『…好きな…子…?』
固まるの身体を離して目を合わせる
そしてシッカリと瞳を見つめながらもう一度言う
「そっ…俺…の事好きよ」
は俺の告白に頬を染めて呟く
『たっ貴大…』
「バーカ…そこは花巻って呼ぶトコ…
もう抱き締めらんないじゃん…」
名残惜しさを感じながら
の身体に回していた腕を
離して解放すれば…
の方からもう一度抱きついてくる
「雷…鳴ってないけど…」
の行動に頬が緩んでしまう
『わかってるっ』
照れ笑いするが可愛くて…
『ダメなの…?』
「まさか…寧ろ大歓迎…」
ギュッと抱きつくが愛おしくて
俺もに腕を回すともう一度抱き締めた
今だに降り続く雨が止まない事を願いながら…
fin.