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《HQ》真夏の条件 〜夢短編集・夏〜

第35章 【北】お祭り騒ぎがくれたモノ [R18]



「?大丈夫か?」

打ち上がる花火から目を逸らし
胸に蹲るに問いかける

『大丈夫ちゃう…腰が、なんか…
信介…』

赤い顔
潤んだ目
きっと考えてる事は同じやろう

「エエんか?
花火楽しみやったんちゃうんか?」

『楽しみやった…けど…』

「…せやな。
もっと楽しい事したい…するか?」

俺の声に上がる顔
でも映ってんのは
花火やなくて俺

「このままココで…」

『!?』

「冗談や。
なんとか我慢したる」

『なんとか、なん?』

見上げて来るに
ゾクゾクと疼く身体

「当たり前や。
コレで我慢したる」

煽られた劣情を抑え込み
唇を塞ぐ

『信介っ!』

「そんな顔も可愛ええな。
まだ知らん事あったわ
祭り来て良かった
ほら、行くで?
電車混んだら折角の浴衣が
崩れてまう」

”崩すんは俺の役目やろ”

イタズラに笑う俺に
怒鳴るの声は
打ち上げられた花火の音に掻き消された

手を繋いで
まだ混み合ってない電車を肩を寄せて
帰路に着く

何気ない会話
いつも通りの掛け合いやのに
気持ちと身体は正直で
真っ暗な部屋に入ると
電気も付けずに二人ベットに
転がり込んだ

「さて、ナンパなんかされてた
悪い子に、どんなお仕置きしたろか」

ひしゃげた帯をユックリ解き
俺もシャツとズボンを脱ぎ捨てた

「しもたな…クルクル〜とかいうの
すればよかった…なぁ?」

はだけた裾を捲り上げて
日焼けしてない太ももに
手を滑らせる

『信介…も、そんなんした、いん?』

「お前には、したい
好きやで
多分お前の予想より
分からんかった?」

『ん…分からん…し…』

「ほな…分からしたる
……好きや
お前の全部に欲情する」

白い太ももから指は更に上へ

「お前は?
チャント言わな分からんで?」

『嘘、や…分かってる…くせに…』

「分からん。
なんで、こんな濡れてんのか
なんで…そんなエロい顔して
腰揺らしてんのかも…な?」

湿る下着をズラして深く指を沈めて
掻き混ぜる

『…ぁ、ふ、んッ
嘘…言わせたいだけやん…かぁっ』

「せやで?
でも、言わせたい。
チャント聞きたいねや
お前から
ほら、チャント言わな止めてまうで?」

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