第31章 【孤爪】悪いのは君が可愛いせい。[R18]
「っ…ふ、んんっ……」
帯はそのままに乱された浴衣。
すでに秘部には2本の指が入り、音を出しながら抜き差しをされている。
胸の頂は先程から飴玉のように舌で転がされ、唾液でてらてらと光っていた。
一応何回か経験はある。
でもここまでねちっこい愛撫は初めてで、気持ち良さからくる体の震えが止まらない。
「け…まぁ、も…」
「だめ。」
研磨は否定するように、抜けかけていた指を一気に奥まで差し込み、奥の感じるところでぐるり、指を回した。
「きもちいい?」
ひくり、足の付け根がひくつく。
喉から溢れ出る"音"が止まらない。
「きもち……いい…」
そう言葉に出せば、こぽり、と愛液が滴り落ちた。
「ね、。おれ」
私の太腿に当たる研磨のソレは、ズボン越しでもわかるくらい熱くて硬い。
「ん。けんま、頂戴?」
熱に浮かされた頭でぽそりと呟くと、いつもはあまり表情の読めない瞳がわずかに動くのが見えた。
たくさんの感情が複雑に渦巻く
そんな瞳で、研磨は私を見た。
研磨はポケットから財布を取り出すと、そこから銀色のパッケージを取り出す。
それを一枚私のお腹に置くと、研磨は長袖のパーカー、タンクトップを脱ぎ、床に放る。
そしてハーフパンツを脱ぐと、自らのボクサーパンツを寛げた。
銀のパッケージ…もとい避妊具の袋を開け、自らに纏わせているのをじっと見ていれば、研磨はこちらに目線を送る。
「あんまり見ないでよ、恥ずかしいから。」
ぽそり、と呟いたその表情が可愛くてくすりと笑えば、研磨はむすっとした表情で私の膝裏を掴んだ。
「余裕そうな表情なんて、させてあげないんだから。」
男らしい視線で射抜かれて、私の心臓はどきり、と高鳴った。