第29章 【及川】弟みたい、が男になった日[R18]
まったく。やっぱりまだまだガキだな。
もう、どうにでもなれ…!
「いいよ、好きに動いて?」
「ん、#NEME1#…っ」
「ぁっ…!はげ、しぃ…んん!ぁあっ、ん、ふぁ!」
突き上げるかのように激しく腰を振る徹、かと思えば、まだ繋がっていたいと少し動きを弱めたりと、
その強弱が気持ちよくて、私の中は徹を締め付けた。
「徹っ…も、いきたい…!とお、ると、んんっ…一緒に…!」
「ん、好き…、#NEME1#…で、るっ!」
「ぁぁあああっ…!んん、あつ、いの…っ」
激しく打ち付けたものから、私の中へと熱があふれてきた。
「ごめん、出しちゃった…。」
「いいよ、一回くらい…。」
余韻に浸る私たちに、扇風機から送り出される風があたった。
汗が冷えて、気持ちがいい。
今日はこの夏の、一番の思い出になったかもしれない。
どうか、どうか…。
徹から聞こえた「好き」が私に向けてでありますように。
その「好き」が、本物でありますように。