第17章 【嶋田】真夏の夜に酔いしれて_ss★
「俺はそういうちゃんが好きだけどね。」
嶋田さんが耳元でそう呟くと、その低いけど柔らかい声に私の脳はとろけていく。
振り向けば唇を塞がれ
熱い舌が私を弄ぶ。
ちゅ、、くちゅ、、、
ちゅぷ、、、ちゅ、、
、、ちゅ、、くちゅ、
「あ、キスならセーフかな?ビール。」
「ギリギリ、、、?」
「顔熱いね。ちゃん今顔真っ赤なのかな。すっげー見てみたい。」
「やめて下さい。」
嶋田さん。
私はやっぱりそこらへんの
女子高生と大して変わらない。
好きな人とキスがしたくて
特別な夏の思い出が欲しくて
抱きしめられれば簡単に顔が熱くなる。
やっぱり、そんな普通の女子高生です。
口の中でうっすらと膜を張ったように貼りつく
ビールの味を私はきっと忘れない。
fin.